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博物館の標本を使い、700年前に絶滅した巨大鳥「ジャイアントモア」のゲノムを再構築。再び蘇らせることはできるのだろうか?
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 13世紀後半、現在はニュージーランドとして知られる島々にポリネシア人がやってきて定住し始めた。



 彼らはマオリの文化を花開かせた一方で、700年前までには地元に生息する飛べない鳥、モアの9種全てを乱獲し、絶滅に追い込んでしまった。



 最も大きい種はジャイアントモアで、体高3.6メートル、体重250キロもあった。



 現在モアは、化石でしか知られていないが、遺伝学者の国際チームによって、ブッシュモアという種のゲノムを再構築したとの報告があった。

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ほぼ完ぺきに近いジャイアントモアの骨格標本の脇でポーズをとる、イギリスの博物学者サー・リチャード・オーウェン
image credit:wikipedia


モアのゲノムを再構築



 モアの軟組織がそっくりそのままついた体の一部がたくさん発見されている。



 20~30年前、ニュージーランドのオーウェン山の発掘作業が行われていた洞窟で、考古学者たちが羽毛や鱗、筋肉がついたほとんど完璧なモアの足ツメを発見した。



 研究者たちは、モアのゲノム配列を解き明かそうと十数年かけて分析を続けた。そしてついに、遺伝学者の国際チームによって、ブッシュモアのゲノム再構築がなされたと、PNAS(米国科学アカデミー紀要)に発表された。



 絶滅した残り8種のモアも同様の構造を持っている為、徐々にゲノム構築がなされていくこととなるだろう。



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1949年に発見された保存状態の良いモアの頭部(下のクチバシは失われている)




もし可能ならばモアを蘇らせるべきなのか?



 もしかしたらモアを復活させることができるかもしれない。研究者たちはジャイアントモアの再生の可能性について長いことあれこれ憶測してきた。



 確かに新たにモアのゲノム配列がわかったということは、進化の過程で絶滅したこの鳥の完全なゲノムを初めて手に入れたということだ。



 だが、現代の生態系を脅かす、あるいはもっと悪い事態に陥らせる危険性から、絶滅種を復活させるべきではないと主張する生命倫理学者もいる。



 確かに絶滅種を復活させるというプロジェクトには夢とロマンがある。だが人間の都合で滅ぼしたものを、人間の都合で復活させて良いものなのだろうか?



 人間も自然の中の1つの現象に過ぎないと解釈するのであれば、絶滅させたのもある種の淘汰であると考えられる。復活させる技術が整ったタイミングすらも自然現象の1つにすぎないのだろうか?



References:scientificamerican / statnews

☆ゲノムは分かってはいるが、人に説明するのが難しいんじゃ!


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