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努力も才能のうち?「努力できる人」は脳が違う(米研究)
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 トーマス・エジソンは、「天才は1%のひらめきと99%の努力である」という名言を残した。また、「努力に勝る天才なし」という諺もある。だが実はその「努力」を継続して行うことができることこそが「脳」の違いによるものなのだという米テネシー州、ヴァンダービルト大学のマイケル・トレッドウェイが率いる研究チームの研究論文が、『Journal of Neuroscience』誌に発表された。

ソース:「努力できる人」は脳が違う ≪ WIRED.jp

 人には、どんなに退屈な単純作業であっても最後までやり遂げようとする意志の強い人と、途中であきらめてしまう人がいる。人間の内側では常に、何かをやり遂げようとする「動機の維持」と、つまらないから逃れたいという「動機の放棄」がせめぎあっている。そんな時、外からの刺激はとても新鮮だ。努力を続けるその決意は、一時の快楽を得る為にもろくも崩れ果てていく人も多い。

 人間の頭の中で行われている「動機の維持と動機の放棄(努力と怠慢)」の綱引きのメカニズムを探るべく、マイケル・トレッドウェイが率いる研究チームはこのような実験を行った。

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 被験者25人に、自分の利き手で7秒間に30回ボタンを押すという「簡単な課題」か、利き手でないほうの小指で21秒間に100回ボタンを押す「難しい課題」のどちらを選ぶか選択させた。いずれにせよ死ぬほど退屈な作業だ。「難しい課題」の報酬は「簡単な課題」よりは高いが確実に得られるとは限らないということも告げられた。

 被験者がボタンを押す間、研究チームは、PETスキャンを使って被験者の脳の変化をモニタリングした。このPETスキャンは、大脳皮質全体のドーパミン・ニューロンの活性を追跡できるように修正をほどこしたものだ。それによって、ドーパミン作動性活性と、ひどく退屈な作業を続けようとする被験者の意志との間に、相関関係があるのかどうかを調べることができる。

 研究の結果、ボタンを押すのを途中でやめてしまう人と、たとえ小指が痛くなってもボタンを押し続ける人の違いが明らかになった。

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 まず、左線条体と前頭前皮質腹内側部におけるドーパミン作動性活性が高い被験者の方が、そうでない被験者よりも報酬を得るために努力する意欲が高いことがわかった。

 この違いは、報酬を得られる確率が低い場合に特に顕著に現われた。実際に金銭が得られるチャンスはごくわずかでも、このタイプの被験者はどうにかモチベーションを保ち、単純作業を続けることができたのだ。

 脳のこれらの領域は、「損得勘定」と結び付けられている。努力がその犠牲に見合うかどうかを脳は常に自動的にかつ無意識に計算しており、努力に見合わないと自らが判断した場合、努力を維持させるのが難しくなっていく。

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 さらに、今回の研究では、島(とう)皮質のドーパミン活性と、努力しようとする意欲との間には、逆の相関関係が存在するという驚くべき結果も明らかになった。

 左線条体と前頭前皮質腹内側部の活性化により脳内に囁かれる「がんばって!継続は力なのよ!」という天使の声を、島皮質の活性化が「ああつまんない。続けても意味なくね?それより他に楽しいことしようよ」という悪魔の声でかき消していくのだという。島皮質のドーパミン作動性活性が高いほど、努力の苦しみはより顕著になり、そのせいで、われわれは努力をやめてしまうのだ。

 人にとって最も必要なタスクは、しばしば最も楽しくないことでもある。さらに、成功を得るためには人は長い時間努力し続けることを学ばなければならない。近道は存在せず、才能に恵まれた者も、努力を続けなければならない。

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 今回の研究結果により、「努力ができる人」というのは、「報酬が得られるかどうかわからない不確実な可能性」からも、ほんの少しだけど他の人より「快楽(左線条体と前頭前皮質腹内側部のドーパミン活性化)」を得ることができ、その一方で、自分の内なる「不満(島皮質のドーパミン活性化)」の声に鈍感でいられるという脳の働きをしているということが推測された。

 要するに「努力できる人」は、努力を続けることで得られるかもしれないほんの少しの可能性の方からも「快楽」を引き出せ、なおかつ、「悪魔の誘惑」の声に惑わされない脳の働きをしているということだ。つまりは多大な努力をそれほど苦労と思わずにできる人なのだ。

 「努力に勝る天才なし」とは言え、天才はその「多大なる努力」を続ける能力にも恵まれているということになる。

 努力を続けられない言い訳なんて100も1000でも口からスラスラとでてきちゃう凡人の場合には、内なる悪魔の囁きから逃れるのも苦労を要するわけだが、「努力」を「快楽」に変えるイメトレを続ければ、きっと「無駄な努力なぞない!」と思える強靭な意思を身につけられるとそう信じて、とりあえず3日坊主だったジムに再びいくことにしようかと思ったけど、やばい一瞬で島皮質のドーパミンが活性化してきたぜ。あたしの内なる声が「え?いっても無駄じゃん。運動つらいじゃん。どうせ体型整えてもも見せる場所ないじゃん」とか言ってる始末。

☆やっぱりなぁ!
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