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火星に入植するうえで鍵となる10種の先端技術は何か?
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 科学技術の進歩は止まらない。今後数十年内での有人火星飛行計画が進んでいる今、その進歩が止まっては困るのだ。NASAではその日を2030年代初頭と定めている。しかし、無事火星に到達するまでに完成させなければならない鍵となる技術がいくつか存在する。



 海外サイトにて人類が火星入植をする上で欠かせない10の先端技術がまとめられていた。

10. 水の抽出器1_e77


 最近火星で液体の水が発見されたとはいえ、入植者は土壌に存在する氷に頼らなければならない。水の抽出には、物理的な掘削、マイクロ波による水の気化、その蒸気を地表に持ち運ぶといった過程が考えられる。そうした機器は、地球上ではテストされているが、火星上での大規模な運用テストはまだ実現していない。



 恒久的な基地を火星に設置するのであればもちろん不可欠な技術だ。だが、それは飲料水のためだけではない。例えば、水を水素と酸素に分離して酸素を供給するといった利用法もある。酸素を供給する方法としては、火星の二酸化炭素から得るやり方もあるが、その場合でも酸素と燃料の確保には水が必要となる。





9. 火星スーツ

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 火星の環境はちょっとした難問を突きつけてくる。そこにある危険は入植者を直ちに殺してしまわないまでも、ひどい健康問題を引き起こす可能性がある。それを克服するためには、最新の宇宙服よりもはるかに進歩した火星スーツが必要となる。



 まず火星には危険な放射線が降り注いでいる。地球では大気と磁気圏という磁場が私たちを守ってくれている。国際宇宙ステーションも磁気圏の中を飛んでいるため、宇宙線に完全に暴露されるのは地球低軌道より高高度のミッションに挑むわずかな宇宙飛行士だけだ。火星への旅ははるかに危険であり、それを防ぐシールドが必要となる。



 だが火星スーツは十分な保護性能を備えながらも、軽くなくてはいけない。その候補の1つとして、窒化ホウ素ナノチューブが挙げられる。もともとは宇宙船の保護材として開発されたものであるが、すでに糸にすることには成功しているため、ここから放射線を防ぐ宇宙服の布を作れるかもしれない。



 もう1つの問題は、地球の重力による圧力がないと人体が衰えがちなことだ。これは国際宇宙ステーションの宇宙飛行士をも悩ませており、彼らの骨量は1ヶ月で2%減少する。運動である程度防げるが、火星への有人飛行のような長期ミッションのために、MITでは体を地球の重力のように軽く締め付けるスキンスーツを開発している。これはぴったりとした着心地で、大きな宇宙服の下に着込むことになる。





8. 宇宙船

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 言うまでもなく、火星への有人飛行は、キュリオシティのような無人機を送るのとはわけが違う。火星よりも200倍も近い月でさえ、数えるほどしか有人飛行が行われていないのはそれが理由だ。



 その夢の実現のためにNASAが開発するのは、オリオンという宇宙船だ。火星への有人飛行を念頭に、4人の宇宙飛行士を6~9ヶ月で火星に送れるよう設計されている。





Orion Capsule from Lockheed Martin



 だがオリオンの初ミッションは2030年代初頭まで実現しない見込みだ。その前に、まずは月および小惑星への実験飛行が予定されている。またオリオンを打ち上げるためのロケットも開発が進められている。現段階では2021年の試験が予定されているものの、2023年に延期される可能性が高そうだ。



 なおオリオンは2014年12月に無人での初飛行を行っている。これは飛行実験であるとともに、放射線の影響についてデータを収集することも目的だった。今のところ、宇宙線のおかげで人類の地球低軌道外での行動は150日が限界である。それよりもずっと長期間にわたる火星ミッションの成否は、オリオンの宇宙線対策が鍵を握っているのだ。





7. 燃料

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 オリオンは比較的小さな宇宙船だ。しかし長旅の間、宇宙飛行士の健康的な生活を守るにはより大きな”居住モジュール”が必要となる。そして、大きな宇宙船を火星まで運ぶには、当然ながら大量の燃料がいる。困ったことに大量に燃料を積めば、それだけ重量がかさみ、スペースも必要となるため、飛行が難しくなる。



 解決法としては、より効率的な燃料の開発が挙げられる。現在のほとんどの宇宙船は化学的推進システムを採用する。しかしNASAでは太陽電気推進システム(SEP)を開発中だ。これは太陽のエネルギーを利用して、キセノン原子を加速し、排気プルームを生み出すものである。従来のシステムよりもはるかに軽く作れるという。





Solar Electric Propulsion (SEP)



 しかし問題もある。現在の太陽パネルでは従来型に匹敵する推進力を得ることができず、火星への到達時間が大幅に伸びてしまうのだ。これは有人ミッションにおいては致命的な欠陥となる。宇宙飛行士を6ヶ月無事に滞在させるだけでも大変なのだから。

 

 そこでSEPを使用して前もって補給物資や機材を火星まで運搬しておき、後から従来の化学的推進システムで速やかに宇宙飛行士を火星に到達させる手法も提案されている。





6. 機器の着陸

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 人間と機材を火星へ運ぶ宇宙船があったとしても、まだ厄介な問題がある。これを安全に着陸させる技術がないのだ。人類は月面への着陸を成功させているが、ここには基本的に大気がない。そして地球へも簡単に着陸できるが、ここでは火星よりも分厚い大気がある。火星では大気が薄いことから、軽量な無人探査機の着陸ですら容易ではないのだ。現在のところ、有人飛行が可能なほど大きい宇宙船を安全に着陸させる技術はない。



 NASAが検討しているのは、巨大な超音波パラシュートとドーナツ型のエアブレーキの併用だ。2015年の実験では、パラシュートが膨らんだ後に裂けてしまい、失敗に終わった。だが実験からは貴重なデータが得られており、さらに改良が進むことだろう。有人飛行までまだまだ時間はある。



 また火星への入植を目指すオランダの非営利団体マーズワンでは、パラシュートを使用せず、ロケットだけで宇宙船の降下速度を制御しようとしている。前例のないこのアイデアには、無謀との呼び声もある。





5. 農業

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 映画『オデッセイ』では、マット・デイモン演じる天才植物学者マーク・ワトニーが、火星でジャガイモを栽培しているが、現実でそれに近いのは、国際宇宙ステーションでレタスを育てたユタ州立大学のブルース・バグビーだろう。バグビー氏によれば、映画の基本コンセプトは正しいそうだが、火星で植物を栽培する難しさは映画の比ではないという。



 まず火星の日照量は地球の60%でしかない。それなのにワトニーの放射線防護居住区内はさらに光が乏しい。現実の火星の農業には、人工光か、鏡と光ファイバーの装置で火星に届く太陽光を集める必要があるとバグビー氏は説明する。



 また土壌も問題だ。火星の土には酸化鉄が大量に含まれており、植物には過酷なのだ。そのため、入植者は水栽培あるいは土中の酸化鉄を取り除くような処理が必要になるという。



 だがバグビー氏の努力はきっと実を結ぶだろう。数ヶ月前、宇宙飛行士のスコット・ケリーは宇宙で育てられたレタスを食べた初めての人類となった。もちろん美味しかったそうだ。





4. 建設ロボット

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 インフラも何もない火星上に人を放り込んで、勝手に必要なものを作ってもらうことなどできるわけがない。入植に先立って資材を積んだ無人機を送り、居住区や水の抽出器などのインフラをロボットである程度の作っておくことが現実的だ。だが問題は今のところ、ロボットが限定的な作業しかできないことだ。



 NASAでは、2大学と提携してR5という人型ロボットを研究している。だが二足歩行型のロボットが果たして最善の方法なのかどうかは意見が分かれるところだ。4足型あるいはタイヤを装備したロボットの方が適切である可能性もある。またロボットの使用に懐疑的な立場からは、可能な限り地球上で作業を進めるべきだとも主張される。例えば、前もって膨張式のシェルターを作っておけば、ロボットを一から建設作業に当たらせる必要も無くなるだろう。わざわざ高度な作業が可能なロボットを開発する苦労も避けられる。





3. 居住区

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 居住区が火星への入植者にとって大切なものであることは明らかだ。居住区は地球に近い圧力を必要としている。また塵、嵐、放射線などの過酷な環境を防げなければならない。さらに快適である必要もある。火星では相当な時間を室内で過ごすことになるだろうからだ。



 さらに火星では思いもかけない問題も発生する。例えば、直感的に考えて、入植者は室内で植物の栽培を行う。問題は植物が酸素を出すことだ。完全に密閉された空間では、酸素がやがて人体に有害なレベルにまで充満したり、火事を引き起こしたりする恐れもあるのだ。かといって換気をすれば、大気には不可欠な成分である貴重な窒素が逃げてしまう。したがって、宇宙での農業が可能となるには、酸素だけを処理するシステムが必要になる。



 なお2015年にNASAが開催した火星居住区のデザインコンペでは、火星の土壌を無視するかのような作品が優勝した。応募者が提案したのは、やはり火星に大量に存在する氷を使ったピラミッドのような構造である。





2. 産婦人科

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 一般的に宇宙飛行士はミッション中の性行為が禁止されている。だが火星で残りの人生を過ごすことにもなれば、そうも言っていられないだろう。そして、そうなれば当然赤ちゃんもできる。これは完全に未知の領域であり、母子の健康を確保するために細心の注意が払われなければならない。



 大問題は、これも例に漏れず、放射線だ。胎児の発達を制御するDNAは、放射線のダメージに非常に弱い。火星への途上で受精した胎児は先天的な異常が発生するリスクも相当に高い。火星上ならば状況はまだマシかもしれないが、それでも母体を放射線から守る施設は間違いなく必要だ。そこで火星の衛星フォボスに居住区を作るべきという意見もある。一部のクレーターは宇宙線を90%防いでくれるからだ。



 さらに育児もまた特殊だろう。妊娠したラットを宇宙に送った後、帰還させ出産させた実験では、無重力のせいで赤ちゃんの上下の感覚が適切に発達しないという結果が得られている。だが、上下感覚は数日後に正常に戻り、赤ちゃんが通常の重力に順応したことが示唆された。



 だが、これはそれほど差し迫った問題ではないのかもしれない。ある研究者によれば、低重力下に長期間いると男女ともに生殖能力がダメージを受けるそうだ。つまり最初の火星入植者は子供を諦めなければならないということだ。





1. 帰り道

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 先述のマーズワンが計画するのはあくまで火星への片道切符である。地球に帰還する方法については一切考慮されていない。MITのレポートによれば、どう贔屓目に見てもマーズワンによる入植者は即座に全滅するそうだ。火星への片道切符と言えばロマンチックに聞こえなくもないが、太陽系の植民化において、宇宙空間に人を置き去りにするのは最善ではないだろう。



 幸いにも、NASAが計画するのは往復切符だ。もちろん大変な技術的挑戦なのであるが、意外にも地球への帰還は比較的楽な部類なのだそうだ。地球帰還船(ERV)を火星の軌道上に待機させ、その時が来たらこれを使用する。難しいのは、帰還船までたどり着く方法だ。火星の大気を通過し、軌道上まで到達するには大量のエネルギーが必要となる。その生産には数年かかるほどだ。



 NASAの解答は、前もって火星に送り込んでおいた火星上昇船(MAV)を使って帰還船に到達することだ。火星上昇船は火星に着陸すると、大気から二酸化炭素を抽出し、これを燃料に転換する。満タンになるには2年ほどかかるようだが、完全に燃料が充填されたことを確認できるまで宇宙飛行士が火星へ飛び立つことはない。したがって上昇船は火星の過酷な環境に4年間耐えることができねばならず、火星ミッションの中では最大重量の機器となるだろう。地球に帰還することを考えれば、その価値はある。



via:listverse

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