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アメリカ国防総省は真剣にAIとの戦争を恐れている。”ターミネーター”の登場に備えるべく研究を進めるペンタゴン
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 もはや今となっては、映画『ターミネーター』のアイデアは現実のものとなってきつつある。この作品では、意識を持つに至ったグローバルコンピューターネットワークが人類を敵とみなし、それによって勃発した希望のない戦いを描いている。



 世界では人工知能や無人車両の研究が進んでいる。厖大なデータを駆使して制御されるこれらは、倫理的な疑問も提起するものである。



 アメリカ国防総省はそうした疑問を調査している、と説明したのは統合作戦本部副議長のポール・J・セルヴァ大将だ。

 コンピューターによって車を運転し、飛行機を着陸させ、荷物を配送し、地球外の惑星を探査するというアイデアは、すでに現実のものとなっている。シンガポールでは無人タクシーの実験が実施され、グーグルも近い将来ピッツバーグで同様の実験を開始しようとしている。



 火星ではいくつもの無人探査車が利用されている。米軍は世界中で無人機を展開。海洋科学者は遠隔操作の無人潜水艇で海洋の調査を進める。



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統合作戦本部副議長のポール・J・セルヴァ大将



人類はその危険性を認識しなければならない



 無人兵器システム……だが、このアイデアは倫理的な問題も突きつける、とセルヴァ大将は言う。アメリカ国防総省は内外から専門家を募り、この問題に取組んでいる。こうした科学技術が実際に戦争で利用された際にどんな落とし穴があるだろうか。



 「軍でやっていることについて気後れするところはありません。軍の責任者として私の仕事は、敵にもたらされる言語に絶する暴力を目撃することです。結局、国家の利益を守るためにアメリカから私を含めた陸海空の兵士が派遣されるとき、その役割は敵を撃破することなのですから」



 米軍の兵士がミッションを達成する際に行使できる方法については、法と条約で定められている。「私たちが多大な時間を費やしていることの1つが、開発中の兵器が敵に攻撃するかどうかの判断は人間に任されているかどうかということです。それはかなりはっきりとした超えるべきではない一線です」



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MQ-1プレデタードローン



 完全に自律的な無人兵器では、ミッション遂行に必要な行動がプログラムされており、威力を行使するかどうかの判断は、内臓コンピューターに組み込まれたプログラムのパラメーターに一任されている。これはアメリカ軍にとって容認できるものではないという。



人間の操作から完全に自律した兵器を作ってはならない



 「今後数十年の技術革新を考える際に、基準となるものの1つとして繰り返し主張しているのは、人間の指揮官を軍の作戦実行の判断から免除するようなシステムは作らないということと、人間の操作から完全に自律した兵器は作らないということです」



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 しかし、敵側もアメリカの判断に従うわけではない。完全に自律して攻撃の判断を下すロボットシステムの開発はすでに可能である。



 とんでもなく洗練されているわけでも、驚異的なまでに優れているわけでもないが、とにかく現実に可能だ。そうした人工知能と自律性を備えたシステムを開発する際は、そこから人間の判断が抜け落ちないよう細心の注意を払う必要がある、とセルヴァ大将は話す。



 これについて議論が必要であり、無人兵器を規定する条約を違反しようとする国家や非国家主体に対する対策が必要となる。





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